- グラフィックトライアル2012 おいしい印刷
- 会場:印刷博物館 P&Pギャラリー
- 会期:2011年6月1日(金)〜2012年8月26日(日) 休:月
- 入場料:無料
- オススメ度:★★★★★
- 所要時間:1hours
- 関連書籍:うたう作品集―MORIMOTO CHIE Works 1999‐2010
印刷博物館のP&Pギャラリーで第7回目になるグラフィックトライアル2012が開催されているので行ってきました。今回は三星安澄、竹内清高、森本千絵、勝井三雄とAR三兄弟の3名+1組が参加しています。
この展示ではそれぞれのクリエイターが様々な印刷技術や紙などを使って印刷の表現を探求した展示になっています。
三星さんは「モアレのひかりもの」をテーマにモアレ(複数の点や線の干渉によって生じる幾何学的なパターン)という本来抑えなくてはいけない現象をあえて意図的に起こすことで模様として表現しています。
竹内さんは食品や衣料品のパッケージのアートディレクターとして活動している所からチョコレートを題材にパウダーの粉っぽさや溶けたとろみ、高級感など所謂「シズル感」を表現しています。
メディアなどでも多く登場しデザイン業界外にも知られるようになってきた森本さんは自身の作ったコラージュ作品を題材に様々な異なる紙や画材の質感や重ねあわせによる立体感を印刷で表現しています。
最後に勝井さんとAR三兄弟のユニットは勝井さんのグラデーションの表現に加えて、AR三兄弟の視覚や聴覚など五感を刺激するパズルを使って拡張表現しています。
どれも職人のような拘りを感じ印刷の奥深さを感じさせる作品となっていて、今では印刷技術が上がり家庭用プリンターでもかなり高精度な印刷ができるようになってますが、この展示を見ると普通に印刷するものと様々な印刷技術とクリエイターの経験によって作り出される印刷の違いに驚くことかと思います。
いやはや、まさにプロ!!という感じです。自分ももっと拘って作品作りしなければと痛感させられました。もっとも個人でこれだけ印刷にこだわろうとしたらとんでもない金額になっちゃいますけどね(笑)
このグラフィックトライアルは言うなれば大学で印刷学科があるとしたら研究室でやるような内容で非常に勉強になる展示なので同業の人にとってもかなり勉強になるかと思います。
アンケートに答えるとカタログが貰えるんですがこちらは普通の印刷になってます(当然だけど。でもフルカラーの全60頁!)。この展示を毎回見るたびに実際使用した紙やインキなどを使ったカタログを有料でいいから販売して欲しいもんです。
デザインのひきだし辺りで特集号として作ってくれないかなぁー。

